アオダイショウは昔から家を守ってくれて、縁起が良いものと言われています。
それは昔の蔵や納屋に置いている大切なお米や着物類などをねずみから守ってくれるという部分もあったからでしょう。
そんなアオダイショウですが実は、幼蛇と親蛇では全く模様が違うのはご存知だったでしょうか?
幼蛇は模様はマムシに擬態しているという説もあります。
今回はその謎についてまとめました。
なぜアオダイショウの幼蛇はマムシのような模様なの?
いろんな説がある中で、アオダイショウの幼蛇はマムシに擬態するのは、天敵になる生き物が誤認して敬遠するようにではないかと言われています。
とてもよく似ている模様なので人間ですら間違えてしまうぐらいです。
また、別の説では周囲に溶け込むために相手に気づかれにくい隠蔽擬態仕様のために、たまたまマムシと模様が似てしまったのだろうという事も言われています。
アオダイショウの幼蛇と成体の模様は何故違うの?
幼蛇と成体は大きさに違いがあるので、模様にもかなりの違いが出てくると考えられます。
幼蛇が持つ体を分断するような横に線が入っているマムシのような模様は長いボディラインを隠す効果があります。
動けば天敵に気づかれやすい模様ですが、体が小さいのですぐに隙間に潜り込めるので欠点が解消されます。
このままのマムシのような模様で成体となってしまうと、体が大きいのですぐには移動が難しいので天敵から狙われてしまうでしょう。
ですので、成体になるとマムシのような模様ではなく、移動中も天敵の動点が捕らえにくい進行方向の連続模様に進化するのではないかと言われている説があります。
意外に近くにいても気づかないアオダイショウの成体
アオダイショウは成体になると動点が少ないので、実際に動いていても動いているように見えないことが多いのです。
実際に頭の部分が20cmほど進んでもわからないので、長い体という弱点を見事にクリアし生存率を高めているのです。
まとめ
アオダイショウも人間と一緒で、生活の知恵を持っている生き物なんですね。マムシに擬態している幼蛇期にも少しでも命を守れる確立が高くなるような模様なので、とても神秘的な生き物なのだと改めて感じました。