ヘビを飼育していると、自分でも繁殖させてみたくなる気持ちがわいてきます。

今回は卵からアオダイショウを孵化させる方法を紹介してみたいと思います。温度や卵の向き、繁殖成功後の飼育など様々な注意点があるので、参考にしてみてください。

アオダイショウ 青大将 卵 孵化 管理

アオダイショウの卵を孵化させる方法

アオダイショウはだいたい6~8月に4~17個産卵します。

卵は直径が約45ミリ・短径が約30ミリの楕円形で白色、産卵後に周囲の水分を吸収し膨張するため柔軟性があります。

1つ1つがバラバラでなく、産み落とされると同時にお互いくっついてしまうので、転がることはありません。

ヘビの卵にはカラザ(卵黄の両端についているひものような白いもので、卵白の中で卵黄を一定の位置に保つ役割を担っています)がないので、卵が転がってしまうと卵黄と卵白の位置関係が変わってしまい、卵黄の重みで胚が潰れてしまうので、転がった卵は中で亡くなってしまいます

例外的に、産卵直後から数時間は卵自身で調整がきくので孵化までたどり着くこともあるようですが、どちらにせよ管理する際は卵の向きに細心の注意を払わねばなりません。

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産卵を確認したら卵の上部に鉛筆などでマークをつけ転卵させないように取り出します。

タッパーなどの密閉できる食品保存容器に、パームピート(天然ヤシ殻の繊維)やバーミキュライト(保水力の高い土)、水苔など栄養分がなくて保水力があるものを軽く湿らせて厚めに敷き、産んであった状態を保ったままの卵の塊を、バラバラにせずにその上に置きます。

卵を置いたら、先ほどと同じように湿らせたパームピートなどを、卵が半分ぐらい埋まるくらいかぶせておきます。

容器は小さな虫などが入らないように蓋をして管理しますが、卵も呼吸をしているので、このとき完全に密閉しないよう注意をしてください。

孵化温度の約25~30度に気温が保てる温度環境の安定した場所で管理すると、だいたい40~75日で孵化します。保管時の温度が高ければ早く、低ければ遅い傾向にあるようです。

卵に亀裂が入り始めてから完全に孵化するまで一日以上かかることもあります。

孵化したヘビは1回目の脱皮が終わるまで餌を食べないため、脱皮には水分が必要でもあることも加味して、それまでは卵と一緒にタッパーの中に入れっぱなしにしておいてもいいでしょう。

ただし脱走されないよう注意してくださいね。

 まとめ

繁殖させたアオダイショウを譲渡(友人や家族含む)や販売する際は、専門の資格が必要です。また、繁殖させたヘビを野に放すことは絶対にやめてください。

繁殖させる際は、以上を踏まえた上でよく考え、自己責任でお願いします。

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